AIと使うObsidian——記録が「知識」に変わる瞬間
Obsidianに書いたノートをAIに読ませるようになって、「書くだけ」で終わっていた記録が「後で使える知識」に変わりました。週次まとめ・分類・追記をAIに任せる、実際にやっている3つの使い方を紹介します。
Obsidianはノートツールです。書いたことを保存して、見返すためのもの。
そう思っていた時期が、私にはありました。
AIと一緒に使うようになって、その認識が変わりました。書いたことが「記録」で終わらなくなった。ただメモしたものが、あとで「使える知識」として戻ってくる感覚が生まれた。
今日は、私が実際にやっている使い方を書いてみます。
まず前提として:Obsidianをなぜ使うか
Obsidianの最大の特徴は、ノートがすべてローカルのテキストファイルとして保存されることです。
クラウド系のノートツールは便利ですが、「どこかのサーバーにデータがある」という感覚が、仕事の記録や個人的なメモを書くときに少し引っかかります。Obsidianなら全部自分のPC上にある。それだけで、書く気になりやすい。
あとはマークダウンで書けること。Claudeもマークダウンが得意なので、Obsidianのファイルをそのままコンテキストとして渡せます。この相性が、AI連携を考えるとかなり重要です。
「書くだけ」から「後で使う」への変化
以前の私のObsidian活用は、こんな感じでした。
- 会議のメモを書く
- 気になった記事のポイントを書き留める
- アイデアをとにかく書く
でも書いたことを見返すかというと、あまり見返していませんでした。「書いた」という安心感で終わっていた。知識として積み上がっている感覚がなかった。
変わったきっかけは、あるとき「先月書いたメモをClaudeに全部読んでもらう」を試したことです。
「この1ヶ月のメモを全部読んで、自分が何に興味を持っていたか整理してほしい」
返ってきたものを読んで、少し驚きました。自分でも気づいていなかったパターンや関心が言語化されていた。書いたときは点だったものが、線でつながっていた。
私がやっている3つのこと
具体的に今やっていることを紹介します。
1. 週次の「まとめ」をAIに任せる
毎週末、その週に書いたメモをClaudeに渡して「今週何に時間を使ったか」「何を考えていたか」を要約してもらいます。自分で書いてもいいのですが、AIに頼む方が、自分では気づかない偏りや傾向が見えてくることが多い。
このまとめをObsidianに保存しておくと、月次・年次の振り返りが楽になります。
2. 「気になった」をとにかく書いて、後で分類する
書くときに「これはどのフォルダか」を考えるのをやめました。とにかく日付フォルダにどんどん書く。整理はClaudeに頼む。「これ全部読んで、タグとリンクを追加してほしい」と頼むと、ある程度やってくれます。
完璧ではないけれど、自分で整理するよりはるかに早い。
3. 「なぜこれを書いたか」を追記してもらう
これが一番気に入っている使い方です。書いたメモをClaudeに渡して「これを書いた理由を推測して1行追記してほしい」と頼む。
後から見返したとき、「なぜこれを書いたかわからない」という状態を防げます。自分では書いた瞬間に文脈が分かりすぎて書かないのですが、AIは第三者視点で補完してくれる。
正直なところ、うまくいかないこともある
「AIと使うObsidian最高!」という記事にしたいわけではないので、正直に書いておきます。
コンテキスト量の問題があります。ノートが増えてくると、全部を一度にAIに渡せなくなってきます。「関係ありそうなもの」を自分で選んで渡す手間が出てきた。これはまだ解決策を模索中です。
AIが出した整理が「惜しい」こともある。分類は合っているけど少し違う、というような。完全に信頼して任せるのではなく、最後は自分でチェックするクセが必要だと感じています。
それでも、「書いたけど使えていなかったノート」が少しずつ活きてくる感覚は、試してみる価値があると思っています。
おわりに
Obsidianを使っているけど「いまいち活かしきれていない」という感覚がある方は、一度AIを絡めてみてください。
書き方を変える必要はありません。今まで書いてきたノートに、AIという「読み手」が加わるだけで、見え方が変わります。
余談ですが、こういう「ノートをAIに読ませる」体験を前提にしたノートアプリも作っています。MartenというGitHubをデータの置き場にするMarkdownノートアプリで、ベータ版ですが無料で試せます。気になる方は覗いてみてください。